冬の法隆寺を散策2009年02月05日

法隆寺へ行きました
 久しぶりの法隆寺。友人4名と共に冬の法隆寺を散策した。観光シーズンではないので、人も少なく、ゆったりと過ごせたのは幸いだった。

 境内を巡りながら、この寺が経てきた歴史に思いを馳せた。法隆寺は一度焼失し再建された、と聞いたことがある。聖徳太子による創建は通説では607年、焼失したのは670年(天智9年)のことで、日本書紀に記載されているそうだ。その後、千三百年以上もの歳月、火災や数々の戦乱を逃れてきたのは、本当に奇跡である。無論、その背景には、法隆寺を守ってきた方々の、言い尽くせないほど多くの苦労や努力があったに違いないとも思う。また、仏教文化がインドから中国を経て海を越え日本にたどり着いたというのも、玄奘三蔵のインドへの求道の旅、命をかけて隋や唐に渡って学問を修め、多くの経典や先進の知識文化を携えて帰ってきた僧侶達の存在があってこそである。

 最近、般若心経や仏教の歴史、玄奘三蔵の伝記を読んでいる。仏教をもっと知りたいと考えていた矢先の法隆寺行きだったので、私にはこの空間を感じる時間を持てたことは、とてもありがたかった。

 今回、朱印帖を初めて購入した。朱印所で書いてもらったのは「以和為貴」、有名な17条憲法の第1条「和を以て貴しと為す」である。これは論語の学而第1「有子曰 礼之用和為貴」から来ている。日付も入れてくれたので、いい記念になりそうだ。

 そういえば、見学できなかったが、今日法隆寺では伝統行事・三蔵会が行われた。玄奘三蔵の遺徳を奉賛してその命日に祖師法要を営む、倉時代から江戸時代まで続いていた行事である。明治初年に一旦中断され、昭和58年に再興されたそうだ。

 参観の後は門前のお店・松鼓堂で茶がゆをいただいた。はったい粉の香が心地よく、お腹に優しい昼食だった。こうして出かけられたのも友人達のおかげである。女友達と過ごす時間もいいものだ。またの機会を楽しみに。

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