朝食時の一コマ――娘の質問にドキッ2009年02月26日

 今日は朝から娘にとっても難しい質問をされてしまった。朝食のししゃもをじっと眺めていた娘が「ししゃもの一個一個の卵の中にはちいさなちいさなししゃもがいるの?」と聞いてきたのである。「そうよ」と何気なく答えたら、夫が「それはちがうよ。いい質問だね。人間の体も魚もその卵も小さな小さな細胞というので出来ているんだ」と細胞と細胞分裂について、出来るだけ簡単な言葉で説明を始めた。更にその流れで「人間はどうやって生まれるの?」という質問までが飛び出し、ドキッっとした。私がたじろいでいると、それも一応夫が説明してくれて(私も口はいろいろと挟んだが)一段落。

 よかった、とほっとしていたら、今度は「ところで、人間はお猿さんが歩いている内に人間になっていったって本当?」という質問がやってきた。「とてもとても長い年月をかけて、何世代も何世代もかけて、少しずつ少しずつね…」と、こちらの説明は前の質問よりも楽しく答えることが出来た。娘の大好きな番組「ダーウィンが来た」を引き合いに出しながら。でもなぜそんな質問をしたのか、後で聞いたら、どうも私がどこかでさりげなく発した言葉についてずっと考えていたらしい。娘にしてみれば、母親(私)は冗談をよく言うので、父親(夫)に確かめ、より詳しく知りたかったようだ。本質的ゆえに難しい質問に、ちょっとたじろいだ私と、喜んで質問に答える夫。夫は、子どもの頃同じようなこと(初めの質問)を考えたことがあるらしい。それにしても、娘とこんな話が出来るようになったのだと、夫と共に感慨ひとしおであった。

 もっとも朝食の短い時間に納得するほど話すのは難しく、とても間に合わない。結局、参考になりそうな子ども向けの本を教えたら、帰宅後読んでいた。熱心だな~、と感心していたら「お母さん、答えはどこに書いてあるの?」と言われてびっくり。「そこに書いてある全部が答えよ。難しい問題だからね、一言では答えられないの。」と言ってはみたものの、考えるに…娘はなぞなぞみたいに、或いは学校のテストの問題みたいに、明解で簡潔な答えが出てくると思ったのだろう。子どもって面白い(^^)

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