入院2009年10月01日

 今日娘が入院しました。経過観察のための入院です。小児病棟は各所に可愛い絵が貼られていたり、子供達のためのさまざまな心遣いがあって、ちょっと安心しました。院内学級などもあるそうで、お世話になることになりそうです。

入院5日目2009年10月05日

 今日で入院5日目、娘は病院のベッドの上で暇をもてあましています。見かけは元気そうですが、未だに、新しい紫斑やらじんましんやら湿疹やらが出てくるので、退院まではもうしばらくかかりそうです。でも病気は病院に任せられるので、自宅で療養していたときよりも気持ちはずっと楽です。

 主治医と担当医の二名で一日4-5回は様子を見に来てくれますし、看護士さんも入れ替わり立ち替わり、体温や薬や清拭などに来てくれて、温かい声を掛けてくれます。

 我々の週末はずっとワミーで遊びました。お城やドレス、プラネタリウムを作って…気づくと、私の方が大物作りに夢中になっていたのでした(^^;)遊んでばかりでいいのだろうか、という気持ちもないわけではありませんが…週末なので…日曜日の午後は夫も付き添いをしてくれて、一息つけました。

 明日からは本格的に院内学級です。面白いことに、一時的に近隣の学校に転校するのです。初め聞いたときは違和感がありましたが、退院と同時に元の学校に戻れますし、市役所等での手続きも要らないのだそうです。しかも院内学級に参加すれば、学校を欠席したことにならないのはありがたいです。今回は長期欠席していますので、勉強の方も欠席日数も気になっていました。明日紫斑や湿疹などが増えていなければ院内学級に通うことに、もし増えていたらベッドサイドで勉強することになります。ありがたい制度です。

入院10日目2009年10月10日

 今日で入院10日目。昨日までは新しい紫斑が出ていたが、今日はあまりなく、経過良好である。更新までしばらく時間が空いたので、近況報告を。

 今のところ、毎日朝から晩まで付き添いを続けている。病院が近いので移動も便利だから、ありがたい。一番の課題は、暇な時間を如何に楽しく有意義に過ごすか、ということである。これがなかなか難しい。普段の日は検査や院内学級があって、生活にメリハリもあるが、週末ともなれば、文字通り一日中ベッドの上で過ごさなくてはならない。今日は本を読んだり、ワミーでお茶会セットを作ってお茶会ごっこをして一日を過ごした。

 他には…今日は特別に楽しいことが二つあった。一つ目は、10日ぶりのテレビ。娘がぜひ朝9時からの「めちゃもて委員長」なるテレビ番組を見たいというので、前日主治医に相談したところ、プレイルームの使用許可が下りた。許可は下りても、他の子供達との競争はあるわけで…娘は20分前からプレイルームで場所取りをして、無事見ることが出来た。二つ目は友達のお見舞い。午後友達が訪ねてくれた。わざわざ来てもらったのに、小児病棟は、小学生以下は入ることが出来ないため、ガラスの扉越しにちょっとお話しただけなのは友達に申し訳なかった。それでも娘の表情が明るくなって、とてもありがたかった。 

 長引く入院生活の中で、普段から、子供達が楽しみにしているのは、食事とおやつのじかんである。8時、12時、18時が食事の時間で、15時がおやつの時間。時計をにらみながら、あれこれメニューを想像して、首を長くして待っている様子はとても可愛い。幸いなことに、この病院はお料理が比較的美味しいようだ。温かい物は温かく、冷たい物は冷たく、出してくれるのはありがたい。もっとも、病院の食事なので、和風メニューやお魚が多い。それだけに、先日スパゲティナポリタン、今日お好み焼きが出たときの喜びようといったら…とっても幸せそうだった。

 娘はカロリー計算されたヘルシーな食生活をしているのだが、私の食生活はちょっと不健康である。朝から晩までずっと付き添いの毎日で家事もままならず、昼・夜とお弁当や外食に頼っていたら、少々太ってしまった。こういうとき、母親というのはやつれるものだ、と勝手に思っていた私としては計算外であった。少し運動したいところだが、疲れは溜まっているので、加減が難しい。家族で元気に一緒に生活できるという、当たり前のことが、一番幸せなのだと思うこの頃である。早く治って退院してほしい。娘が退院して落ち着いたら、秋の空の下を思いっきり歩いて身体を引き締めるとしよう。

入院11日目2009年10月11日

 今日は朝10時から付き添いに行った。病院へ着いてみると、娘は具合が悪そうに横になっている。気持ち悪い、という。結局昼食も食べず…しばらくつらい時間が続いた。おやつの時間には「お腹がすいた」とちょっと復活、ワミーで月や太陽や星を作ってプラネタリウムをしたが、夕食の頃にはまた調子が悪くなり、なんとかご飯だけ食べて、おかずは箸をつけなかった。紫斑も新しいのが少し出来ていて…せっかく安静度を下げてもらったのに、元に戻ってしまった。焦らず、気長に、治るのを待つしかないのだろう。でも、しばらく経過良好だったので、ちょっとがっかり…おまけにこの週末は夫も風邪をひいて寝込んでいる。なかなか思うとおりにはいかないものだ。この上、私が倒れたら大変なので、無理はしないように、休めるときは休み、楽できるところは楽をして、健康に気をつけようと思っている。

入院17日目2009年10月17日

 入院して早くも17日目。今日は、紫斑は増えていなかった。

 夫が午前中付き添いに行ってくれたので、私も久しぶりに多めに睡眠をとった。夫を送り出して、少しだけ、と横になったら熟睡してしまい、気がついたら11時、慌てて起き出して用意を調えて付き添いに出かけた。

 二週間も同室だった二人の男の子、一週間同室だった女の子も退院して、病室は二人だけ、ガランとしている。5歳の女の子が退院するとき、小児病棟の入り口まで見送った娘はボソッと「これで話し相手がいなくなっちゃった。」と言っていたそうだ。それというのも、今の同室は6年生の少年で寡黙なタイプなので、当人同士は今のところ交流なし、なのである。でも幸い、お母様は気さくな方で、仲良くしてもらっている。今日はDVDプレーヤーを借りて、親子で映画「マウスタウン」を楽しんだ。ネズミが主人公で、なめくじがコーラスする、ちょっと不思議で面白いお話だった。

 土日の生活はいまのところ読書三昧である。お気に入りはマンガの偉人伝、あんびるやすこさんの「なんでも魔女商会」シリーズや「ルルとララ」シリーズ、「まじょ子」シリーズ、「かいけつゾロリ」シリーズ、「らくだい魔女」シリーズなど。これは娘のリクエストを取り入れつつ、友人から借りたり、自宅にあったのを持って行ったり、図書館で借りたりして、毎日持って行っては入れ替えている。

 娘は入院以来、すっかり早寝になった。私が7時に帰ると7時、8時に帰ると8時に寝てしまうからである。今は特にガランとした寂しい病室なので、私も帰るときは後ろ髪を引かれる思いなのだけれど、仕方がない。

 でも…今回の入院を通して、娘なりに成長していると思うし、私自身も鍛えられているような気がする。それに…友人達の温かい言葉や手紙、差し入れなど、温かい思いやりにも支えてもらっている。私達は恵まれていると思う。きっとあともう少し。がんばらなくては(^^)

入院22日目2009年10月22日

 昨日の検査結果が良ければ、今日には退院の報告ができるところだったのだが、残念ながら検査で引っかかり、退院は来週以降に延びてしまった。本人は一週間前に退院した一つ上のお兄さんが外来で訪ねてくれるのを楽しみにしていたので、がっかりしたということはなく、それは幸いだった。タイミング良くベッドも替わって、リモコン操作で動かせるようになったので、これを扱うのが楽しく、これを舟にみたてて、ぬいぐるみと旅行ごっこをしている。どこにいても、楽しめるのは彼女の素晴らしい才能だ。退院できるような気持ちになっていたので、私の方が力が抜けた。

 もちろん、より良い健康状態で退院できた方がいいから、今回は仕方がない。いずれにせよ、退院という言葉が主治医の口から出るようになったのは、嬉しいことである。来週こそは…と思っている。退院しても、しばらくは自宅療養で、様子を見るらしい。だから先は長いので、気は抜けないが、退院できたら一区切り、まずは来週の検査結果が気になるところである。

退院しました2009年10月28日

 昨日、無事退院できました。娘本人は入院生活が気に入って、「退院したくない」などと言ってましたが、それも、病院のスタッフの皆さんが良くしてくださったからこそ。実際のところ、新しい紫斑は今も出てくるので、完全に治ったわけではなりません。しばらくは、様子見です。

 今週中は自宅療養で自宅で安静にしなくてはなりませんが、経過が良ければ来週からは学校に行けそうです。やっと一息ついているところです。いろいろご心配、温かいお言葉、応援ありがとうございました。ご報告まで。