腹筋の日々2011年07月02日

一ヶ月半ほど母子で腹筋を続けている。私は50回、娘は100回、この違いは歴然で、娘の方は腹筋が割れてきた。鏡で見て喜んでいる。50回では無理らしい…まあ、娘はもともとの体型がスリムなのもあるだろう。

面白かったのは、その様子を見ていた夫が「びっくりした。自分と似ている」と言いだしたことだ。夫もかつて腹筋が割れたときには喜んだらしい。高校時代、柔道をしていたときをしきりに懐かしがっていた。

羨ましいことだ。残念ながら、私は腹筋が割れたことは一度としてないが、もし割れたら喜ぶに違いない。一生のうちには一度くらいそういう思いを味わうのも悪くないかも…絶対訪れないとも限らないその日を夢見て腹筋に励もう。

久しぶりに『封神演義』を読んだ話2011年07月03日

『封神演義』を初めて読んだのはずいぶん昔のこと…小学生か中学生か…謙光社の木嶋清道訳がそれだと思う。ただ、不思議な世界に触れて少々不気味に思いながら読んだだけだった。

その『封神演義』を改めて読む機会が訪れた。今度の翻訳の仕事、なんと『封神演義』の詩や台詞が出てくるのだ。『封神演義』は明代に編集された小説で、夏(殷)から周への易姓革命を舞台に、実在した歴史上の人物ばかりか、神仙が登場し、妖魔が跋扈する独特の世界である。読んだことがあるとはいっても、ほぼ覚えていないほど昔のこと…これは難しい、とブツブツいいながらも、一応翻訳してみた。でも、しっくりこないし自信も持てない。

ふと思いついて、訳本を参考にしようと、図書館で『封神演義』を2種類取り寄せた。最初に読んだのは講談社文庫の安能務訳だった。とても読みやすく、図鑑まであるのだが、詩はないし、何より内容がどこか違う私の記憶の中の『封神演義』と雰囲気がどうも違うのである。悪役が悪役では無かったりするおかしい、と思って今度手にしたのは偕成社の渡辺仙州訳である。一読してこれはストーリーを楽しむならいいかもしれないと思った。読みやすく、漢字全部にルビが振ってあるから、子供でも読める。でも、やはりお目当ての詩は無い。

ここで原点に戻り、『封神演義』の原典を見た。考えたら、最初からそうすれば良かったのである。こちらはわざわざ取り寄せなくても、インターネットの無料図書館で読むことが出来る。楽をしようとして遠回りしてしまったようだ。中国語の原典はかなり難しい。上記の本を原典と比べてすぐに気がついたのは、両方とも翻訳とは言っても完訳本ではないということだ。特に講談社文庫の安能務訳は、原本とは全く違う解釈になっていたり、大幅に内容が削除されている。ガーン。時間が無いのに…この状況下、完訳本を参考にすることを思いついた。

そこで、図書館で完訳本をリクエストして、ようやく巡り会えたのが、複数の翻訳者による株式会社光栄の『完訳 封神演義』である。見ると翻訳者はほとんど中国人ではないか。やはり、この世界、日本人が訳すのは簡単ではないのだろう、と独り合点しつつ、ページをめくった。原典と照らし合わせながら、参考箇所を探す。ほぼ原文通りなのだが、いざ参考にしようとすると、難しいセリフや詩がかなり省略されているではないか。あーあ、これが目当てだったのに、と正直がっかりした。それでも理解が正しいかどうかは見極められたから、完訳本はありがたかった。

 
もしかしたら、私がかつて読んだ謙光社の木嶋清道訳には訳されていたかもしれない、と思ったが、今回は時間がないので、訳本に頼るのはやめて、結局、じぶんなりにやった。でも回り道もムダでは無かった。いろいろ読んだおかげで世界観もつかめたし、私の記憶の奥底に封じ込められていた『封神演義』が甦ったのも面白い体験であり、また多少なりとも中国の歴史や風俗習慣、言葉などの知識がある今読み返したことで、新たな発見もあった。以前読んだ本を今読み返すのも悪くない。



紫外線アレルギーの話2011年07月04日

翻訳の仕事が一段落ついたので、ようやく近所の皮膚科を受診した。数年前から紫外線アレルギーの症状が出ていたのが、今年になって悪化気味である。短時間でも強い日差しに当たると日焼け止めをしても、長袖を着ても腕や顔が真っ赤になってしまう。

 二時間半、本を読みながら待合室で待った。ようやく順番がきたものの、大きな収穫は無かった。ステロイドの塗り薬を処方され、ハーブティをしばらく飲まないで様子を見てみましょう、と言われただけだった。

こうなったら、仕方が無い。幸い最近はオシャレなUVカットの服や帽子や日傘もある。それらを使って何とかこの暑い夏をしのごう。それにしても、紫外線アレルギーの効果的な治療法はないものだろうか。