二つの卒業生に贈る言葉2013年06月16日

 秋入学の国では、ちょうど今頃が卒業の時期です。曾てスティーブ・ジョブスがスタンフォード大学で卒業生に贈ったスピーチには感動しました。「…人生には頭をレンガで殴られるような出来事が誰にでもあります。しかし、そこで信念を失わないでください。私がここまで続けることができたのは、自分がやってきたことを愛しているからなのです。ですから、君たちにも自分が好きなことを見つけて欲しいのです…」

これを久し振りにYouTubeで見ていて思いだしたのが、以前話題になっていた中国の政法大学法学院の卒業式における副院長の祝辞「豊満と痩せぽっち」。これもとても心を打つスピーチでした。曰く「今はデタラメな時代である。例を挙げるなら、革命歌を唱うことは奨励するが革命は奨励しない、共産党結党の映画を見るよう推奨するが新たな政党を創ることは奨励しない、そういう時代である。」「君たちに立派な法律家になれとはいわない。だが絶対に真面目で善良な人々を陥れるようなマネだけはするな。これは絶対にゆずれない最低ラインだ。」(要約)

 両方とも素晴らしいスピーチですが、前者の高邁な内容と比べ、後者が置かれている現実のなんと厳しいことか。考えさせられます。

 

参考:

YOUTUBEスティーブ・ジョブズ 日本語で学ぶ伝説のスピーチ(字幕)」

KINBRICKS NOW革命歌を歌うよう強制されるのに革命は禁止……でたらめな時代を生きる新卒生に贈る言葉―中国




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