立法院院長の知恵-台湾の学生による立法院占拠21日目 ― 2014年04月07日
参考:台湾立法院長・王金平の声明全文(中文)
http://www.cna.com.tw/news/firstnews/201404060077-1.aspx
学生による台湾立法院占拠、王金平立法院長の声明で平和裏に幕か ― 2014年04月08日
台湾立法院の占拠は暑い中3週間にも及びましたが、王金平立法院院長の声明を受けて、学生代表は立法院を10日午後6時に立ち退くと発表しました。馬英九総統も会見の中で、王院長の声明に「感動」したと述べ、感謝の意を表しています。国民党からは批判の声が聞こえますが、国際的に注目されていた事件だけに、馬総統としては最低限の条件で、学生を立法院から退去させる方が優先事項だったに違い有りません。立法院長の権限をもつ大物政治家が自ら立法院を訪ねて学生に語りかけ、学生と政府双方の面子を立てて、学生が退去できるようきっかけを作ったことで、最悪の事態は免れました。何とか平和裏に解決しそうで一安心、ですが、退去に反対しているグループもいるようで、退去が無事済むまでは気が抜けそうにありません。(2014年4月9日改訂)
台湾の立法院から学生が退去して一段落 ― 2014年04月11日
昨日午後6時過ぎ、学生達はヒマワリの花を手に立法院を退去しました。今回は立法院長・王金平の大人の知恵が功を奏した形で、これにて一段落、ですね。でも、討議はこれから、国民党と民進党の話し合いが不調に終われば(たぶんその可能性が高いですよね)、学生達は次の手段に訴えるでしょう。次も学生が民衆や国際世論を味方につけられるかどうか。これからが大変です、たぶん。
功参造化--御室仁和寺 ― 2014年04月26日
新緑の季節ですね。爽やかな陽気に誘われて、竜安寺ときぬかけの路、御室仁和寺に行って参りました。眩しい緑とほのかに薫る花の香気の中を散策すると心が軽くなるように感じます。

御室仁和寺の白書院に「功参造化」の額を見つけました。天のなせる業(わざ)といってもいいほどの絶妙な神業、というような意味です、多分。この庭は確かに美しいですけれど、この言葉はさすがに大げさ、と思ってよく見ると、右には「光緒丁亥季春
毅旦」、左には「総統毅軍四川提督宋慶敬立」とあるではありませんか。中国の清朝末期、四川提督だった宋慶敬という人物が中国のどこかのお寺に奉納したもの?その額がどのような経緯を経て日本のお寺に飾られることになったのか、これもちょっとした歴史のミステリーですね。

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