戦争を知る――アニメ映画「しんちゃんのさんりんしゃ」2009年07月15日

 今日の娘の宿題は「感想文」だった。学校で「しんちゃんのさんりんしゃ」を見たという。これは、戦争を題材にしたアニメ映画で、64年前、原爆で亡くなった、三輪車が大好きな男の子を描いた実話である。娘はあらすじを詳しく話してくれて、最後に「せんそうってこわいんだね」と感想を言っていた。

 戦争を子供に教えるのは難しい。でも一方で教えなくてはとも考えていた。思いがけず、学校で「せんそう」に関心を持つきっかけを得たのはありがたいことである。これから、いろいろな機会を通して、少しずつ、戦争について、話していければと思っている。

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コメント

_ BIN★ ― 2009年07月15日 23時07分33秒

日本で戦争を教えることの難しさを感じます。
それは、きっと1945年以前の戦争の評価に、
国民的な合意がないからだと思うのです。
スーザン・ネイピアが書いた『日本のアニメ』を
読んでいたときのことです。
ネイピアは、日本のアニメのファンで、
これは本格的な研究書といえるものです。
私は、『はだしのゲン』に芸術的な観点ではなく、
主題へのアプローチの立場について、
批判的意見がついていたことに
ショックを受けました。
著者がアメリカ人であることにかかわったことです。
日本の戦争アニメが被害者意識で凝り固まっている
(そんなひどい表現ではありませんでした)
という意見です。
被害者としての立場で戦争を描くのが、
日本のアニメの傾向となっている、それは、
いかがなものか・・・そんなことかも知れません。
私が大好きだったし、尊敬し、子どもにも
読ませている『はだしのゲン』がそういう
ように見られているのは、重大だと思いました。
私は、憲法九条を守れという立場ですから、
アメリカにも、中国にも、戦争をしかけたことを
悪だと思っています。侵略戦争だと。
しかし、それを子どもに普通に認識できる
素材はあるのかと考えたとき、そこに
空白があるのを感じました。
この空白は、1945年までの戦争を
まともに反省していない人たちが
大きな力をもっているこの国の状況と
無縁ではないと感じたのです。
この点で、侵略か否かの点で、
半世紀以上も国論が分裂しているとしたら、
子ども達に戦争を教えることは、
容易ではないと思いました。
中国を対象とされているだけに、
この話を書いてみたかったのです。

_ ゆうみ→BIN☆さん ― 2009年07月16日 09時56分23秒

 BINさんがおっしゃるとおり、日本で戦争を教えることは難しいと思います。1945年以前戦争評価に国民的合意がない、というのは本当にその通りですね。そのあたり、ドイツは、かなりシビアに歴史に向き合い、国民の歴史教育にも、被害を与えた国との関係にも非常に気を遣っています。一方、日本人は1945年以前の戦争の現実を直視するところにまだ行き着いていないように感じます。
 BINさんがショックを受けたという、「日本の子供向けのアニメは被害者意識が強い」というスーザン・ネイピアさんの見方(本は読んだことはありませんが、関連のエッセイを読んだことはあります。その本読んでみたいです)については、私はその意見に近いです。被害者意識に偏らないように、どのように娘に話すか、試行錯誤の最中です。
 子供が戦争を知るきっかけとして、「はだしのゲン」や「しんちゃんのさんりんしゃ」はいいのですが、同時に別の視点を与えることの必要性を感じています。理不尽に殺される恐怖は、戦争の恐ろしい現実ではあっても、戦争の悪の本質ではありません。空襲も、原爆も、天災ではなく人が起こす災いです。人間の邪悪な意志と行動によって、街が焼かれ、命が奪われるのですから、人間が意志の力で止めることができるはずのものです。国の都合によって引き起こされる戦争が生み出した悲劇を繰り返さないために、戦争にNOと言える意志を育み、雄和を求める人間を育てるのが、歴史教育であってほしいと思います。

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