映像から知るマザー・テレサの素顔と活動の場 ― 2008年06月27日
映画に続き、マザー・テレサのインタビューを収録しているDVD「マザー・テレサの遺言」を見た。この作品は彼女が亡くなる前年1996年の制作で、インタビューとコルカタの活動現場を映し出した貴重な映像である。
マザー・テレサが、神を心から信じ、愛について語り、貧しい人と心の寂しい人を救うことに誇りを持っている姿に感動した。
インタビューにおけるマザー・テレサは、お人柄は明るく、受け答えはシンプルで論理的で、そしてジョークを飛ばすなどユーモアのセンスに溢れており、お金の話もする。
お金の話をするのは聖職者のイメージではなかったけれど、愛の実践者であると同時に、実に大きな組織を運営しているのだから、考えてみれば当然のことだ。それでいて、組織的に金を集める後援会を「物乞いみたいなことはしたくない」とすべて解散してしまったという大胆さがある。彼女自身もお金がどこから来るか分からない、と言っているけれど、心配はしていないらしい。神への絶対の信頼があるからである。実際に、多くの志願者と、幾多の支援者からの援助、ボランティアによって施設は運営されており、後継者の心配は全く要らないという。
一方で、マザー・テレサはとても現実的な思考の持ち主である。例えば、神の愛の宣教者会のシスター、ブラザーは、施設に人を引き取るとき、その人の名前と宗教を尋ねることになっているという。亡くなった後、宗教に合わせて弔う為である。また、彼女の施設の孤児は、多くは養子に引き取られていくが、そのまま施設で育った子供が結婚するときは、土地の風習を踏まえ、僅かながら土地を分け与え、結婚資金を貸すことで、いい結婚ができるようサポートしているという。マザー・テレサの愛の実践に、救う相手の宗教や結婚にまで気を配る思いやりがあったからこそ、複雑な宗教や民俗習慣をもつインドで受け入れられたに違いない。
この作品が更に素晴らしいのは、神の愛の宣教者会が経営している、死を待つ家を始め、囚人の家、逃げてきた売春婦の家、ハンセン病患者のための家とそこで働くシスターとブラザー、ボランティアを映像で紹介し解説してくれているところだ。これが私には衝撃だった。とくに「死を待つ家」の人々がどこから運ばれてきたかを聞いたとき耳を疑った。「ゴミ箱」から拾われてきたというのだ。死にかけた人をゴミ箱にいれる、そういうことが、この世の中にありえるなんて!救われた人々は、清潔な服に着替えて、自分の場所を得て、シスターとブラザー、ボランティアによる奉仕…傷を消毒し、ツメを切り、マッサージし、食事を口に運ぶなどを受けている。また、ハンセン病の施設ではブラザー達の努力で自立できるコロニーが作られ、農作物を作り、糸を紡ぎ布を織る、などの仕事を行って、生きる喜びと自信を得て、多くの家族が経済的にも自立しているという。それぞれの境遇に合わせた奉仕が行われているのである。
マザー・テレサはエイズの施設も持っているといい、「以前はエイズであることを知ると自殺したりしていましたが、私たちのもとに来た人たちは一人も絶望して死んだ人はいない」と誇らしげに言っていたのが印象的だった。ほかにも、たくさん紹介したい内容はあるけれど、見るときの楽しみに言わないでおこう。
久々に学びの多い映像と出会えて感激している。マザー・テレサに関する書籍は沢山出版されているけれども、実は本人の著作は一冊もなく、映像のほとんどはノーベル平和賞を受賞した1970年代に制作されたものだというから、このインタビューの記録は大変貴重である。
昨晩、娘にマザー・テレサの話をしたら、「マザー・テレサはイエス様のかわりに、イエス様がしたいことをしているんじゃないの?」と言っていた。子供ってすごいな~と思った。
マザー・テレサが、神を心から信じ、愛について語り、貧しい人と心の寂しい人を救うことに誇りを持っている姿に感動した。
インタビューにおけるマザー・テレサは、お人柄は明るく、受け答えはシンプルで論理的で、そしてジョークを飛ばすなどユーモアのセンスに溢れており、お金の話もする。
お金の話をするのは聖職者のイメージではなかったけれど、愛の実践者であると同時に、実に大きな組織を運営しているのだから、考えてみれば当然のことだ。それでいて、組織的に金を集める後援会を「物乞いみたいなことはしたくない」とすべて解散してしまったという大胆さがある。彼女自身もお金がどこから来るか分からない、と言っているけれど、心配はしていないらしい。神への絶対の信頼があるからである。実際に、多くの志願者と、幾多の支援者からの援助、ボランティアによって施設は運営されており、後継者の心配は全く要らないという。
一方で、マザー・テレサはとても現実的な思考の持ち主である。例えば、神の愛の宣教者会のシスター、ブラザーは、施設に人を引き取るとき、その人の名前と宗教を尋ねることになっているという。亡くなった後、宗教に合わせて弔う為である。また、彼女の施設の孤児は、多くは養子に引き取られていくが、そのまま施設で育った子供が結婚するときは、土地の風習を踏まえ、僅かながら土地を分け与え、結婚資金を貸すことで、いい結婚ができるようサポートしているという。マザー・テレサの愛の実践に、救う相手の宗教や結婚にまで気を配る思いやりがあったからこそ、複雑な宗教や民俗習慣をもつインドで受け入れられたに違いない。
この作品が更に素晴らしいのは、神の愛の宣教者会が経営している、死を待つ家を始め、囚人の家、逃げてきた売春婦の家、ハンセン病患者のための家とそこで働くシスターとブラザー、ボランティアを映像で紹介し解説してくれているところだ。これが私には衝撃だった。とくに「死を待つ家」の人々がどこから運ばれてきたかを聞いたとき耳を疑った。「ゴミ箱」から拾われてきたというのだ。死にかけた人をゴミ箱にいれる、そういうことが、この世の中にありえるなんて!救われた人々は、清潔な服に着替えて、自分の場所を得て、シスターとブラザー、ボランティアによる奉仕…傷を消毒し、ツメを切り、マッサージし、食事を口に運ぶなどを受けている。また、ハンセン病の施設ではブラザー達の努力で自立できるコロニーが作られ、農作物を作り、糸を紡ぎ布を織る、などの仕事を行って、生きる喜びと自信を得て、多くの家族が経済的にも自立しているという。それぞれの境遇に合わせた奉仕が行われているのである。
マザー・テレサはエイズの施設も持っているといい、「以前はエイズであることを知ると自殺したりしていましたが、私たちのもとに来た人たちは一人も絶望して死んだ人はいない」と誇らしげに言っていたのが印象的だった。ほかにも、たくさん紹介したい内容はあるけれど、見るときの楽しみに言わないでおこう。
久々に学びの多い映像と出会えて感激している。マザー・テレサに関する書籍は沢山出版されているけれども、実は本人の著作は一冊もなく、映像のほとんどはノーベル平和賞を受賞した1970年代に制作されたものだというから、このインタビューの記録は大変貴重である。
昨晩、娘にマザー・テレサの話をしたら、「マザー・テレサはイエス様のかわりに、イエス様がしたいことをしているんじゃないの?」と言っていた。子供ってすごいな~と思った。
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