ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア――ミラノ2011年08月21日

 ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアを見た。イタリア半島を統一したヴィットーリオ・エマヌエーレ2世にちなんで名付けられた、この世界最古のアーケードは19世紀中葉の1865-1877年にかけて作られたという。

 最初はガイドの方に連れられて、その後はフリータイムにここを歩いた。印象的だったのはガッレリア中央部の壁上部に描かれた、世界の四つの大陸、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、そしてアメリカを象徴する大きな絵(元はフレスコ画だったそうだが、今は違うらしい)である。

 この時期は、日本の江戸時代末期から明治初期にあたる。黒船が来て、尊皇攘夷か開国か、と大きく揺れていた頃、イタリア半島は統一されて、イタリア王国として新しい時代を迎えており、四大陸を意識した絵が壁面に描かれるほどの正確な世界観を持ってたと思うと不思議な気分になった。しかも、とても美しい。そういえば、ミラノを代表するオシャレな店が軒を連ねていたなかに、マクドナルドが融け込んでいた。この歴史的建造物の中にファーストフード店とは…やはりイタリア人は寛容な気がする。

ガッレリアでは、ジェラートを食べ、食事もして、しばし気ままに過ごせたのがいい思い出だ。

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