功参造化--御室仁和寺2014年04月26日

 新緑の季節ですね。爽やかな陽気に誘われて、竜安寺ときぬかけの路、御室仁和寺に行って参りました。眩しい緑とほのかに薫る花の香気の中を散策すると心が軽くなるように感じます。

御室仁和寺白書院の庭


 御室仁和寺の白書院に「功参造化」の額を見つけました。天のなせる業(わざ)といってもいいほどの絶妙な神業、というような意味です、多分。この庭は確かに美しいですけれど、この言葉はさすがに大げさ、と思ってよく見ると、右には「光緒丁亥季春 毅旦」、左には「総統毅軍四川提督宋慶敬立」とあるではありませんか。中国の清朝末期、四川提督だった宋慶敬という人物が中国のどこかのお寺に奉納したもの?その額がどのような経緯を経て日本のお寺に飾られることになったのか、これもちょっとした歴史のミステリーですね。


御室仁和寺で見つけた額