謹賀新年2015年01月02日

年頭にあたり謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

2015年賀状

2015年の元旦は雪でした。元旦の雪は大変縁起が良いそうですね。「瑞雪好豊年」、豊作になると言われています。いい年になりますように。


功参造化--御室仁和寺2014年04月26日

 新緑の季節ですね。爽やかな陽気に誘われて、竜安寺ときぬかけの路、御室仁和寺に行って参りました。眩しい緑とほのかに薫る花の香気の中を散策すると心が軽くなるように感じます。

御室仁和寺白書院の庭


 御室仁和寺の白書院に「功参造化」の額を見つけました。天のなせる業(わざ)といってもいいほどの絶妙な神業、というような意味です、多分。この庭は確かに美しいですけれど、この言葉はさすがに大げさ、と思ってよく見ると、右には「光緒丁亥季春 毅旦」、左には「総統毅軍四川提督宋慶敬立」とあるではありませんか。中国の清朝末期、四川提督だった宋慶敬という人物が中国のどこかのお寺に奉納したもの?その額がどのような経緯を経て日本のお寺に飾られることになったのか、これもちょっとした歴史のミステリーですね。


御室仁和寺で見つけた額




明日は旧暦五月五日、端午の節句ですね~2013年06月11日

御無沙汰しています。
明日は旧暦の五月五日、端午の節句です。昔は端午の節句を迎えると冬の服を仕舞い込んで、衣替えしたそうです。そして中国や台湾では匂い袋を首から提げたり、菖蒲を軒先に飾ったり…そうそう、屈原の故事にちなんでチマキを食べます。今日、友達からこんな可愛いメールが届いたので紹介したくなりました。

 

讓開 讓開(どいてどいて)

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╭╯ΘΘ

╰⊙⊙╯ 送粽子來啦!(チマキを持って来たよ~!)

 

含量成分:100%純關心(成分は100%の真心)

  料:(材料)

  第一層是祝福(一層目は祝福)

  第二層是關懷(二層目は思いやり)

  第三層是相信(三層目は信頼)

  第四層是溫馨(四層目はぬくもり)

  以互相包容造餡(餡は互いに受け入れ合う心)

  中間是真緻的友誼(真ん中には本物の友情)

保存期限:一輩子(保存期間:一生)

保存方法:珍惜自會長久(保存方法:大事にすれば長~く保ちます)

衷心祝您端午節快樂!!(端午の節句を楽しんでね)

 

こんなチマキ、貰ってみたいですね~。


オスネコ?2012年03月21日

昨日ドイツ語講座をなんとなく見ていたら、ドイツ語では二日酔いを“Ich habe einen Kater!”「オスネコを持ってる」って言うそうですね~。ドイツ語は勉強したことないけど、なぜなんだろう、と我が家にあった独日辞典(私のじゃないですよ、もちろん)をめくってしまいました。もとは学生言葉で、オスネコの声が嘆きの声に聞こえるところから来たとか。言葉ってふしぎ~。こういう言葉に出会うとちょっと嬉しくなります。

日本語勉強中のドイツの方が「オスネコを持っている」と言っていたら、それはもしかしたら、二日酔いを指しているかもしれません。

気づいたら、ブログの更新が滞ってしまいました。これから徐々に復帰しますのでお見捨て無く~。

新年あけましておめでとうございます2012年01月06日

新しい年が明けました。

思えば昨年は日本人にとって大きな試練の一年でした。大地震、原発事故、台風…あまりにも多くの犠牲者…天災と人災の余波は今も続いています。今まで当たり前だと思っていたことが、実はかけがえのないものだと気づかされましたし、様々な形で安全についても考えさせられました。

 一方、昨年は、日本国内はもとより、中国や韓国、東南アジア、インド、アラブ諸国、アメリカ、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカ…世界中の人々が被災した人々に能う限りの支援を贈り、優しい眼差しを注ぎ、温かい声や歌を沢山届けてくれた年でもありました。年末恒例の紅白歌合戦の歌も、心に響く温かい言葉と歌に溢れていました。これら温かい心こそが、これからも試練が続く日本社会を支える希望となり、活力のもとになると信じたいです。私も一つでも多く出来ることを探したいと思います。かけがえのない人生、いつ終わるか分からない人生、精一杯生きたいものです。

 本年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

紫外線アレルギーの話2011年07月04日

翻訳の仕事が一段落ついたので、ようやく近所の皮膚科を受診した。数年前から紫外線アレルギーの症状が出ていたのが、今年になって悪化気味である。短時間でも強い日差しに当たると日焼け止めをしても、長袖を着ても腕や顔が真っ赤になってしまう。

 二時間半、本を読みながら待合室で待った。ようやく順番がきたものの、大きな収穫は無かった。ステロイドの塗り薬を処方され、ハーブティをしばらく飲まないで様子を見てみましょう、と言われただけだった。

こうなったら、仕方が無い。幸い最近はオシャレなUVカットの服や帽子や日傘もある。それらを使って何とかこの暑い夏をしのごう。それにしても、紫外線アレルギーの効果的な治療法はないものだろうか。

6月の生活2011年06月29日

 六月は、翻訳のお仕事に追われております。今回の仕事は旧い独特な言い回しが多く、また漢詩なども度々出てくるので、これを扱うのがなかなか難しく手を焼いています。日本で訳されていないものが多いので、自分でやらなくてはなりません。いま、やっと終盤にさしかかったところです。締め切りまであと少し、気合いを入れないと~!

 一方、娘は、今月からスイミングに通うようになり、腹筋に励んだり、少女時代のダンスを踊ったり…しています。今までは身体を動かすのに苦手意識があったのですが、この頃急に活動的になりました。もちろん相変わらず、学校の図書室で借りてきたファンタジーやら、『なっちゃん』という鉄工所をきりもりする女の子が主人公の漫画、『ベルばらキッズ』なども読んでいます。工作と手芸熱も未だ続いていて、潜水艦をお父さんと作ったり、それから昨日はタミヤの工作キットでロープーウェイを作っていました。ロープーウェイは全部一人で出来たと誇らしそうでした。少し変な音がしたので、これはお父さんに見てもらっていましたが。家には手芸クラブに入ってから作ったクッションが二つ、お休みグループに加わりました。そんなわけで、一日の時間が24時間ではとても足りない、という感じで密度の濃い日々を過ごしています。

小さなイチゴ2011年05月30日

露地栽培のイチゴは今が旬、我が家でも小さなイチゴが実を結びました。去年の夏に友人からプランターごと譲って貰ったのですが、冬の寒さと手入れの悪さもあって、二株しか生き残らなかったのです。その二株が元気に青々とした葉を茂らせてくれて、本当に嬉しいです。

イチゴ


お茶のお稽古2011年04月20日

 久しぶりにお茶のお稽古に行った。炉のお点前がようやく身についてきたというのに、来月からは風炉になると聞いて少しばかり憂鬱である。友人によれば風炉は柄杓使いなど、見せ所がいくつもあるという。お茶に向いている人はそういう部分が好きなのだと思う。

正直なところ、私は自分でお点前をするよりも、上のお点前を見たり、友人が点てた美味しいお抹茶をいただいたりするほうが好きだ。元来が好奇心旺盛で食いしん坊だから仕方が無い。

お茶をやってよかったと思うのは、今まで見えていなかった日本の伝統文化に近づけたことである。客の身分やシチュエーションに合わせた数々のお点前、畳の歩き方、障子の開け閉め、お茶事の作法、水屋の仕事など…いろいろなところに伝統的な日本の暮らしや日本人の価値観が潜んでいる。そういうものを発見するととっても楽しい。これが私の茶道の楽しみである。

でも一方で、経済的にも時間的にも精神的にも余裕があり、文化への造詣が深い者同士が趣向を凝らして人をもてなし、互いの知識や宝物を披露する、という実に贅沢な趣味人の世界でもあると思う。そういえば、中国の「茶芸」の世界でも、「紫砂茶壺」の職人を呼んで話を聞いたり、お茶についてうんちくを語ったりこういう趣味人の世界、のようなものが復活していると聞いた。豊かなところに、趣味人が生まれ、その趣味人が文化を支えていく、そんな構図が頭に浮かんだ。


家族で宇治ウォーキング2011年04月10日

 京都宇治へ電車で出かけた。花見客で混んでいると聞いていたので、公共交通機関を使うことにしたのだ。この季節は爽やかで緑も花も美しく、ウォーキングには最適だ。体力が戻っていないので、久しぶりの遠出にはためらいもあったのだが、いざ出かけてみると、とても楽しかった。

 宇治川の畔は桜が満開で、花見客がいっぱいだった。畔を散歩したあとは、遊覧船に乗って河岸を眺め、その後は平等院へ行った。敷地内に立派な美術館「平等院ミュージアム鳳翔館」があり、本物の梵鐘や飛天が展示され、更に建築された当時の極彩色の建物や金色に光る仏像を再現したCGが紹介されていた。極彩色と黄金色も眩しい映像を見た美術館見学のあと、いよいよ本堂を見学した。今回は、台座から外して本堂から持ち出して修繕したという阿弥陀如来を身近で見ることができた。よくもこんなに大きいものを扉から運び出したものだ。かつては色鮮やかだったのが、現在は色褪めて私の目の前にあった。千年とはなんと長い年月であろうか。

 栄誉栄華を極めた藤原氏が当時の建築技術の粋をこらして作ったとはいえ、木造の建物と仏像が、火災にも戦災にも遭わず、天災からも逃れて、今も威容を留めているのは、奇跡的だと思う。宇治川の橋はたびたび流されたというから、ここが水害に無縁であったはずはない。
寺院を大事にする人々の愛護があってこそ、であろう。

 この日の万歩計は一万六千歩、帰路はさすがにぐったり。でも気分は爽やかである。体調のこともあって、外出を控えていたけれど、少し自信もついた。これを機に体力回復に努めようと思う。

宇治川の桜