憧れのフォロ・ロマーノを歩く ― 2011年08月26日
「フォロ・ロマーノ」は今回一番行きたかったところだ。朝9時の開門に合わせてタクシーで向かった。到着するとすでに人が並んでいた。9時ちょうどにチケット売り場が開いて、入場した。家族で歩くので、マイペースに動けるのがありがたい。でも、もちろんガイドなしだから、手元の地図とガイドブックがたよりだ。問題は暑さ。朝だというのに、暑い。しかも、どんどん暑くなる。下は石畳で建物はレンガか大理石だから照り返しも強いのだろう。それでも大人だけなら、一日中この辺りを回っていただろう。でも子連れに無理は禁物、今回はさっと見るだけに留めた。またの機会があることを願いつつ。

現在見られる遺構の中には、セプティミウス・セヴェルス帝の凱旋門のように、中世、地底に埋まっていたおかげで保存状態が良いのもあれば、元老院のように資料を元に再建されたものもあるが、多くは瓦礫のままである。しかし、驚くべきは、19世紀初期に本格的に発掘調査が始まるまでは放牧場だったことだ。あれほどの広大かつ巨大な建築群、しかも帝国の中心地だった場所がすっかり忘れ去られ、すっぽり土に埋まっていたなんて、とても不思議である。
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