フォーとクエティオウ ― 2008年05月20日
ベトナム料理店でフォーを食べた。出汁のきいた美味しいフォーを食べながら、何か似たものを食べたことがあるな~と考えていて、思い出したのがタイで食べた「クエティオウ 」である。これは元来、広東省潮州の料理で潮州語でクエティオウというらしい。潮州出身の華僑がタイにもたらした料理だ。フォーとよく似ている。あと、米の麺と出汁がよくきいている、という点では雲南省の「過橋米線」も似ている気がする。こちらは少々食材が豪華だが。
調べてみると、他にも「河粉」「切粉」なども酷似している麺類として紹介されていた。「河粉」は食べたことがあるが、もっと平たい麺だった気がする。麺は切り方で太さも自由自在だから、きっといろいろなバリエーションがあるのだろう。
ベトナムは秦の始皇帝以来千年にわたり中国王朝の郡県支配を受け、民族王朝成立後も属国として朝貢を行っていた、いわば中華文化圏の国の一つである。中国の高度で強烈な文化の大きな影響を受けていたに違いないが、それでいて完全に中国化することなく、独自の民族文化を築いている。考えてみれば、中国を支配すた他民族の王朝は、モンゴルの元王朝をのぞけば、みな漢民族化している。一方で、国境を接し、中国の強い影響下にあり、時に中国よりも強烈な儒教政策を打ち立てたりしつつも、独自性を鮮明にして、中国化しない国がある。これはどこに違いがあるのだろうか。
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