お正月の京都へ―花見小路・石塀小路・一念坂・二年坂・三年坂・龍馬墓・八坂神社2010年01月06日

石塀小路
 1月4日、京都へ行った。初詣は近所の神社へ行ったから、初詣ではないが、お正月の京都を見てみたかった。あらかじめ、京都在住の友人に見所を教えてもらった。しっかり防寒対策をして、地図を片手にしている姿は…見るからにお上りさんである。

 河原町に下りたって、まずは八坂神社へ向かった。道は思った以上に混んでいた。三が日を過ぎているというのに…と思っていたら、娘が、急に立ち止まり「こっちに行きたい」と言い出した。見るとそこは「花見小路」、古い町並みを保存再現した通りである。人もまばらで、良い雰囲気である。では、ということで、花見小路を先に行くことにしたから、当初の「八坂神社のあと周りを散策」という計画は、あっけなく変更になった。でも、これがよかった。

 花見通りは祇園を直進するメインストリートであるが、南側は古い町並みが保存されている。南進すると突き当たりは建仁寺、新春特別公開「禅院の虎」が開催されていた。ここから石塀小路は意外に近い。大正時代にできた小路で、高級な料亭や旅館が建ち並んでおり、ここの特徴である石畳と石垣も、元はと言えば高級感を出すために計算して作られたものらしい。

 ここを通って高台寺道(ねねの道)へ出る。それから一念坂、二年坂、三年坂へ…二年坂、三年坂は「ここで転ぶと二年・三年以内に死ぬ」という言い伝えがあるそうで、娘がとても緊張して最初は慎重に足を運び、そのうち「普通の坂と同じだね」と言い出したのが面白かった。特別の怖い道だと思ったらしい。怖くはなくても、この古い道には、古いお店が多く、それが江戸時代初期の創業だったりするから、やはりすごい。竹久夢二の寓居跡やら、谷崎純一郎が通った洋食屋「みしな」など、各処に言い伝えや有名人の足跡がある。

 お昼時になったので、適当な食事処をさがした。いろいろ見た中で気になったのが、石塀小路の老舗料理旅館「玉半」。鯛飯に赤だし、京漬け物、だし巻き卵、鴨まんじゅうの1500円の食事をとった。通された座敷は内庭が見えて、落ち着いてお食事が出来た。お料理が熱々で、味も良く、お腹がすいていたから、我々はもちろん、普段は小食の娘も、ほぼ完食だった。

 その後「坂本龍馬先生之墓」に足を伸ばした。龍馬の墓があるのは、高台寺の隣にある霊山護国神社である。急な坂「維新の道」を上らなくてはならない。墳墓の入場料300円(子供200円)を払って、更に階段を上る。近江屋で殺された坂本龍馬と中岡慎太郎の墓が並んで建っている。他にも安政の大獄、禁門の変(蛤御門の変)、池田屋騒動、天誅組…京都、そして土佐、鳥取、山口、熊本、福岡の各藩の志士、おびただしい墓の数である。パンフレットには「明治維新の誕生につくした1356名の霊を祀って」いる、とあった。頂上にあった立派な墓は桂小五郎(木戸孝允)と妻・幾松のものだった。このようなところに、幕末の志士たちが眠っていたとは…驚きだった。

 でも、志士たちの墓だけではない。自衛隊の殉職者も、太平洋戦争の戦死者の碑も、パール博士の顕彰碑もある。ここは特別なところだ、とても。

 最後に人で溢れる八坂神社へ詣でて、黒豆茶庵・北屋でみたらし団子とわらび餅をいただいて、腹ごしらえしてから、帰宅の途についた。帰りの電車で万歩計を見たら、18000歩、よく歩いたものだ。

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