谷川俊太郎・賢作・Voice Spaceのコンサート2011年03月07日

昨日は家族で、谷川俊太郎・賢作親子のコンサートなるものに行ってきました。詩人の谷川俊太郎さんの詩や翻訳に、さまざまに触れる機会があり、一度生でご本人のお話を聞いてみたかったのです。チケットを取ったのは12月、まさか体調が悪い次期に当たるとは思っていなかったのですが、滅多にない機会、どうしても行きたいではありませんか。会場内では咳込まないかと冷や冷やでしたが、なんとかしのいで、コンサートを楽しみました。

最初は谷川俊太郎さんと賢作さん親子のトークから。お二人の息があったようなそうでないような、ちょっと不思議でほほえましいやりとり、俊太郎さんによる詩の朗読、賢作さんのジャズピアノに酔いしれました。賢作さんはジャズピアノの演奏家で作曲家でもあります。さすがに何度も親子でコンサートをしているだけあって、演奏と詩のコンビネーションは見事でした。

この親子の対談、詩の朗読、詩に音楽を合わせたもの、に加え、二部は今回は芸大の学生さんのユニット「Voice Space」がゲストで登場しました。谷川俊太郎さんの詩を彼らがアレンジし、音を合わせたパフォーマンスは前衛的で印象的なものばかりでした。

谷川俊太郎さんと賢作さんのやりとりを聞いていて、いずれの試みも、詩を何かと合わせることによって、より際立たせる方法を、意欲的に探っていることが感じられました。谷川俊太郎さんは卓越した文学性や語感に加え、鋭い時代感覚をもって、他分野とのコラボレーションなど、新しい試みを続けて周囲と連携を深め今を生きているのですね。

はるですね2011年03月09日

少しずつ寒さが和らいで、春の息吹を感じるようになりました。お元気でお過ごしですか?

今日は自然に早く目が覚めました。朝は集中できていいですね。いまやっているのは2月とは別のオンラインゲームの翻訳です。訳していると、いろいろと勉強になります。言葉遣いやニュアンスのとらえ方、何よりも語彙が増えますね。もっとも、ちょっと特殊な世界ですが、慣れると楽しいです。翻訳の要求水準が高いので、簡単な言葉の訳も気が抜けません。締め切りまでしばらくがんばります~。

募金の話2011年03月17日

  娘が小学校から帰宅して興奮しながら「学校でぎえんきんを集めるの!」と言った。差し出す紙を見ると小学校の児童会からの義援金を募集するプリントである。「明日と明後日校門のところで集めるんだって。じぶんでだしたい。」と言うではないか。二人で相談して金額を決め、娘が自分で五百円、これに私の分も加えて封筒に入れて渡した。たった五百円だが、一週間に百円のお小遣いの娘にとっては大きいはずだ。日々のニュースに彼女なりに胸を痛めているのだろう。


 何かしたいという気持ちは私も同じである。全国に、あるいは世界のいろいろなところにそういう人が沢山いるに違いない。いまは義援金にせよ、物資にせよ集めるチャンスだといえる。ただ寄付の受付先は多いけれど、何に使われるか、いつ被災者に渡るのか分からない状態だ。それらもあっていい。けれど、更に被災地でも避難所や地区ごとに必要な物資を常に伝えられる方法を確保し、現状を踏まえて各分野の専門家の見積もりを出して、お金と物資を具体的にどのくらい必要かをきめこまかく把握できないものか。可能なら、それを集計する窓口を一本化し、寄付についてもデータバンクを一本化して本当に必要なものを必要なだけ寄付できて、被災地に送る体制を整えられたらいいのに、と思う。物資の送り先も各自が選ぶのではなく、寄付者が属する地方自治体宛にして、寄付金は医療費・復興建築費等目的別に寄付者の意図に沿って振り込めるようにして、受付と同時にデータバンクに登録、全国単位で不足&過剰の物資や金額を把握し、過剰な物資は断って、不足分について寄付を募り、日々の寄付の結果をテレビ等のテロップで公開したら、効果的な支援ができるし、送る側も送られる側も励みになる。国の主導で専門家、研究者、ボランティアの協力を得られれば、いまの技術なら可能だろう。

 大地震発生からもうすぐ一週間になる。大地震以来、予断を許さない日々が続いている。ニュースが気になって仕事もなかなか手に着かない。被災した方や救助に当たっている方、原発の事故の影響で不安な毎日を送っている方、地震の影響を受けている方…どうかがんばってください。