募金の話2011年03月17日

  娘が小学校から帰宅して興奮しながら「学校でぎえんきんを集めるの!」と言った。差し出す紙を見ると小学校の児童会からの義援金を募集するプリントである。「明日と明後日校門のところで集めるんだって。じぶんでだしたい。」と言うではないか。二人で相談して金額を決め、娘が自分で五百円、これに私の分も加えて封筒に入れて渡した。たった五百円だが、一週間に百円のお小遣いの娘にとっては大きいはずだ。日々のニュースに彼女なりに胸を痛めているのだろう。


 何かしたいという気持ちは私も同じである。全国に、あるいは世界のいろいろなところにそういう人が沢山いるに違いない。いまは義援金にせよ、物資にせよ集めるチャンスだといえる。ただ寄付の受付先は多いけれど、何に使われるか、いつ被災者に渡るのか分からない状態だ。それらもあっていい。けれど、更に被災地でも避難所や地区ごとに必要な物資を常に伝えられる方法を確保し、現状を踏まえて各分野の専門家の見積もりを出して、お金と物資を具体的にどのくらい必要かをきめこまかく把握できないものか。可能なら、それを集計する窓口を一本化し、寄付についてもデータバンクを一本化して本当に必要なものを必要なだけ寄付できて、被災地に送る体制を整えられたらいいのに、と思う。物資の送り先も各自が選ぶのではなく、寄付者が属する地方自治体宛にして、寄付金は医療費・復興建築費等目的別に寄付者の意図に沿って振り込めるようにして、受付と同時にデータバンクに登録、全国単位で不足&過剰の物資や金額を把握し、過剰な物資は断って、不足分について寄付を募り、日々の寄付の結果をテレビ等のテロップで公開したら、効果的な支援ができるし、送る側も送られる側も励みになる。国の主導で専門家、研究者、ボランティアの協力を得られれば、いまの技術なら可能だろう。

 大地震発生からもうすぐ一週間になる。大地震以来、予断を許さない日々が続いている。ニュースが気になって仕事もなかなか手に着かない。被災した方や救助に当たっている方、原発の事故の影響で不安な毎日を送っている方、地震の影響を受けている方…どうかがんばってください。

コメント

_ 筧 ― 2011年03月21日 11時59分14秒

私の親しい知人の奥さんが上海ご出身で、やはり四川大地震のときに上海の地元小学校で義捐金を集めたそうです。

そのとき、友人は適当な金額をお嬢さんに渡したそうですが、娘さんが学校から帰ってきて、「みんなの義捐金の金額が学校に貼り出されて、金額順になってた。うちは金額が少なくて下のほうだったのでとっても恥ずかしかった。次からはもっとたくさん出して」と言われて驚いたそうです。

_ ゆうみ→筧さん ― 2011年04月14日 19時21分11秒

義援金の金額が順番に張り出されるなんて、成績と同じ扱い、さすがに…中国の学校ですね。いいことかどうかは別として。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://youmei.asablo.jp/blog/2011/03/17/5745435/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。