蒋介石が自ら審査・修正した教科書 ― 2008年07月16日

蒋介石の親筆
 台湾の本を見ていて興味深い教科書の写真を見つけた。テキストの一部が修正、加筆されている、1960年代の台湾・社会科教科書の写真である。これは蒋介石が自ら教科書を審査・修正したものである。

 解説によれば…民国56年(1967年)6月27日、総統 蒋公は国民への訓示で「我々は耕者有田政策(土地改革)推進の成功に続き、九年義務教育計画推進をより一層進めなくてはならない」と述べ、九年義務教育の実施目標と内容にも詳しく指示を出し、更に民国57年(1968年)秋、自ら小学教科書の審査にのぞんだ。これは、国立編訳館編纂の小学「社会課本」(1967年8月修訂版)で、審査は国立編訳館で行われた…とある。

 蒋介石が審査した教科書は第一冊(小学三年生第一学期)の第十三課「国父孫中山先生」と第十五課「国旗和国歌」(国旗と国歌)である。台湾の1960年代における教科書の位置、学校教育を考えるとき、非常に参考になるエピソード&証拠であるといえるだろう。

参考:司琦『児童読物研究』(台湾商務印書館、1993)