新年あけましておめでとうございます2012年01月06日

新しい年が明けました。

思えば昨年は日本人にとって大きな試練の一年でした。大地震、原発事故、台風…あまりにも多くの犠牲者…天災と人災の余波は今も続いています。今まで当たり前だと思っていたことが、実はかけがえのないものだと気づかされましたし、様々な形で安全についても考えさせられました。

 一方、昨年は、日本国内はもとより、中国や韓国、東南アジア、インド、アラブ諸国、アメリカ、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカ…世界中の人々が被災した人々に能う限りの支援を贈り、優しい眼差しを注ぎ、温かい声や歌を沢山届けてくれた年でもありました。年末恒例の紅白歌合戦の歌も、心に響く温かい言葉と歌に溢れていました。これら温かい心こそが、これからも試練が続く日本社会を支える希望となり、活力のもとになると信じたいです。私も一つでも多く出来ることを探したいと思います。かけがえのない人生、いつ終わるか分からない人生、精一杯生きたいものです。

 本年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

旧暦と農歴2012年01月27日

 日本語の「旧暦」と中国語の「農暦」、以前はうっかり同じものだと思っていた。でも日本の「旧暦」は1844年(江戸時代・天保5年)制定された「天保暦」、中国の「農暦」は明末に編纂され1644年に清によって制定された時憲暦を指す。

 日本の「天保暦」は土台はもちろん中国暦で、これに明末中国入りしたキリスト教宣教師マテオ・リッチ等による中国語の天文書が日本にも極秘に輸入され西洋天文学の知識が導入されたと言われる。一方、中国の「時憲暦」はまさにそのキリスト教宣教師アダム・シャール等と明の官僚徐光啓等の血と汗と協力の結晶で中国初の西洋暦法である。日本では1872年(明治5年)、朝鮮半島では1896年、中国では1912年にグレゴリオ暦に改定された。

 今、中国、台湾、韓国他、農暦を使う国ではお正月休みの真っ最中である。日本に住んでいると、ぴんと来ないけれど、春節を迎える度にこの暦が生きていることを実感する。