四川大地震の手抜き工事を調査した作家・譚作人に下った判決2010年02月28日

 四川大地震の被害を拡大したとされる手抜き工事「おから工程」、その実情を調査していた環境活動家で作家の譚作人が、昨年3月に「国家転覆扇動罪」の疑いで逮捕され、同年8月に裁判が行われ、その判決が今年2月5日に出たのを知った。「国家転覆扇動罪」で5年の徒刑、そして政治権利剥奪3年の判決である。

判決の日、妻と二人の娘も傍聴を許されず、もちろんジャーナリストも、応援に駆けつけた200人もの人々がいたが誰一人として入廷できなかったという。当日証人となる予定だった作家等も足止めを受けた。判決後に弁護士が記者の取材に応じて諸処の事情が明らかになった。弁護士によれば、「おから工程」の実情を調査していたことに判決は触れていないらしい。罪状は天安門事件を記念する文章をネット上に発表したこと等であるという。