幼児向けの「マクロビオティック・クッキング」体験2008年08月03日

 先日から参加しているサマークラス、プログラムの最後に「マクロビオティック・クッキング」が組み込まれていた。時々耳にする「マクロビオティック」、以前から関心があったので、母子で参加してみた。講師はマクロビオティックの師範の資格を持っている先生。ご自分が体調を崩されたのをきっかけにマクロビオティックに出会い、初めは独学で、後に専門的に学ばれたのだそうだ。

 さて今回先生が準備してくださったメニューは「おにぎり」とデザート3品「ゼリー」「白玉団子」「パフェ」である。幼稚園と小学校低学年の子供も調理に参加できるものを考えてくださったらしい。覚え書きの意味も込めて、ここに詳細を記しておく。

◎おにぎり
 ご飯は玄米をベースに麦と大豆をまぜ、塩を入れて、圧力鍋で炊いたもの。このご飯を、梅酢をつけた手でにぎる。梅酢は殺菌作用があるので、夏はお勧めだそうだ。玄米と麦と大豆の味に、炊くときにいれた塩気、更に梅酢の酸味が微妙に加わって、味わい深いおにぎりができた。

◎ゼリー
りんごとみかんの100%のストレートのジュースに本葛を入れ、コンロで温めながら、木べらでかき混ぜてトロトロにした、いわば葛湯のフルーツ版。子ども達が熱いお鍋に気をつけながら、一生懸命かきまぜていた。

◎三色白玉団子
 白玉団子は豆腐を水代わり(!?)に入れて混ぜて堅さを調整し、白いままのものと、よもぎ粉で緑、紫イモ粉で紫に色を付けた3色のお団子。子ども達が一番活躍したのはこれ。混ぜるところから、お団子に仕上げるまで、がんばった。大きいのから小さいのまで、いろいろなお団子ができた。これを茹でた後、砂糖を入れないきなこをまぶした。

◎パフェ
 コップに玄米フレークを入れ、その上にご飯とリンゴジュースをミキサーにかけてドロドロにしたものを入れ、それにハーブコーヒーの粉をかけ、キウィーフルーツをのせたものである。パフェは、この日のメニューで一番私の想像を超えるメニューがこれだった。

 メニューは平凡だが、私達が普段食べているものと、実際にはずいぶん違っている。とくに、使う材料には、実にこだわりがある。例えば、甘味料について、幼児には砂糖などの甘味料は刺激が強いので、りんごやみかんのジュースを利用、砂糖は一切使用しなかった。自然の優しい甘みを味わうことで、微妙な味をわかるようになるという。ゼリーについては、ゼラチンもルーツがはっきりしないので使用を避け、寒天は身体を冷やすので、今回は使わなかったとおっしゃっていた。そういえば、マクロビオティックは東洋医学の陰陽五行説が考え方の根底にあって、食べ物で陰陽のバランスを整えると聞いたことがある。

 実際のところ…砂糖になれている娘は、砂糖をいれないきな粉をお団子にかけたことに戸惑い、結局口に合わなかったようである。それでも、おにぎりが一番美味しく、調理はお団子が一番楽しかったと言っていたし、ゼリーは家で好きなジュースで作ってみたいとはりきっている。私が一番美味しかったのはおにぎり。ゼリーも美味しかった。白玉団子はやはりきな粉に砂糖がはいっていないのはどうも…。パフェは…正直に言えば映画「バベットの晩餐会」にでてくるプロテスタントの人々の食事を思い出してしまった。中国の東洋医学的観点を取り入れているなら、中国の健康食の調理法も取り入れたら、もっともっと美味しくなるのではないか。せっかくなら、本当に美味しく、健康な長寿を目指せたらありがたい。

 今回は幼児が多かったため、先生としても、様々に制限があるなか、子供が楽しめるようにかんがえてくださったのだと思う。機会があれば、大人向けのマクロビオティック・クッキングもぜひ体験し、もう少し深くこの世界を探検してみたいものである。

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