小学館版学習まんがスペシャル『ヘレン・ケラー』を読む2009年07月01日

:『ヘレン・ケラー』(小学館版学習まんがスペシャル、1996)
 自分が感動した話を娘にも知ってほしい、と小学館版学習まんがスペシャル『ヘレン・ケラー』を購入した。先に私が読んで、その後、見せようと思ってテーブルに置いておいたのだが、気がつくと娘が夢中で読んでいた。同じ本を読んで母娘で語り合う日を待ち望んでいた私としては、嬉しい誤算だった。娘に感想を聞くのが今からとても楽しみである。
 
 さて、この『ヘレン・ケラー』、有名な少女時代を中心にしつつも、簡単にではあるが、それ以降のヘレンとサリバン先生の人生も追っているところは好感がもてる。もっとも、ヘレンの人生全体を書いているにしては、彼女の福祉活動にのみ焦点が当てられ、彼女が男女同権論者だったこと、社会主義を信奉していたこと、人種差別反対論者だったことなど、政治活動については一切言及がないのが気になった。このことは、ヘレン・ケラーという人物とこの時代をより深く知るきっかけになりうる部分だと思われるだけに、残念だ。また、アン・サリバンの結婚のことは書いているが、ヘレンには結婚を考えた男性がいたにもかかわらず母親の反対で断念したことは書かれていない。結婚につながらなかった恋愛は書かないのは、シリーズ全体の方針なのだろうか?
 
読んだ本:『ヘレン・ケラー』(小学館版学習まんがスペシャル、1996)
 
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