検定制度が果たした役割と検定教科書――日本の教育法令の歴史10 ― 2008年12月01日
日本における教科書の検定制度が固まったのは明治時代である。検定制度は、学年別、つまり児童の発達に応じた近代教科書を全国の小学校に普及させるうえで、大きな役割をはたした。
この検定教科書、内容から見ると三期に分けられる。①明治19年の小学校令及び「小学校ノ学科及其制度」に準拠した時期→明治10年代の教科書は訂正版で検定。②明治23年の小学校令及び翌年の「小学校教則大綱」に準拠した時期→「教育勅語」の影響が教科書に。③明治33年の小学校令改正、小学校令施行規則に準拠した時期→字音かなづかい、感じの範囲など、教科書の内容に大きく影響
検定制度改革を転機として、地方出版の教科書が急速に減少、教科書の出版は中央に集中し、検定時代末期には東京の大出版社に集中して、販売競争が激化、教科書事件を引き起こす原因ともなった。
参考:海後宗臣/著 仲新/著 寺崎昌男/著『教科書でみる 近現代日本の教育』(東京書籍、1999)
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この検定教科書、内容から見ると三期に分けられる。①明治19年の小学校令及び「小学校ノ学科及其制度」に準拠した時期→明治10年代の教科書は訂正版で検定。②明治23年の小学校令及び翌年の「小学校教則大綱」に準拠した時期→「教育勅語」の影響が教科書に。③明治33年の小学校令改正、小学校令施行規則に準拠した時期→字音かなづかい、感じの範囲など、教科書の内容に大きく影響
検定制度改革を転機として、地方出版の教科書が急速に減少、教科書の出版は中央に集中し、検定時代末期には東京の大出版社に集中して、販売競争が激化、教科書事件を引き起こす原因ともなった。
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